最近の私は、
「今日用と今日行く」な日々を過ごしています。
え?
今日用事があり、
行くところがあると言う事です。
この2年の間、微妙に変わった世の中を実感するように外に出ています。
見えない私にとって、日常の体験が必須だからです。
最近「SOSサイン」なる物を聞きます。
外出先で見えない人が助けを求める時に、
持っている白杖を上に上げてサインとする物だそうです。
目の代わりの白杖を地面から離す?
それ危険では?
違和感を感じました。
なぜかしら…。
視覚障碍者が歩行訓練を受ける時に
最終段階の実践がありますが、
その時に援助依頼と言う、
誰かに助けてもらう研修が含まれます。
訓練生はある地点から目的地まで
「一人で行ってらっしゃい!」と言われます。
訓練生は不安になったときに、
確認で周りに声をかけて、
行きたい場所を告げて道を確認したり、
案内してもらったりします。
周りに助けてもらいながら一人で目的地に着けた達成感が宝物になります。
援助依頼するとき、
最初は人がどこにいるか、いないか分からず、
声が出しにくいです。
視覚障害者は周りが見えにくい、または見えない人達です。
白杖を上げると目立つのではと言う発想でこのサインを考えたのかもしれません。
先日周りの状況を詳しく伝えてくれる人と出かけました。
こんな所に店があったなど新しい発見がありました。
見る人によって見える景色が違うと気づきました。
その方が伝える言葉で、
私たちとすれ違う人も前から来る私たちに
気づいたり・気づかなかったりしていることを知りました。
見えない私たちは晴眼者と呼ばれる「見える人」は、
見な同じように「全てが見えて」いると誤解しているかもしれません。
私たちは聴こえる沢山の音から必要な音だけ聞き分けています。
それと同じだ!
盲学校のときに、
相手の方を向いて話さないと伝わらないと教えてくれた先生を思い出しました。
そんな状況でより良い援助依頼はどうすれば良いか…。
良い手本がいました!
「オギャー!と泣く赤ちゃんは、
泣いて自分の意思を周りに伝えます。
これ、生活の知恵です!
安全を確保しながら恥ずかしがらず、
相手に気づいてもらうまで大きな声で何度でも呼びかける!
目の代わりの白杖は地面から離さなくても、
空いている手を振るなど工夫すれば目立ちます!
ヘルプマークの話をしたとき、
体調が悪く空いていた優先席に座っていたとき、
年長者に怒鳴られた体験を話してくれた人がいました。
マークやサインがなくてもお互いを気遣い、
暮らしやすい世の中になる工夫をしていきたいです。
2022年03月16日
元気に援助依頼!
posted by 風船 at 21:05| Comment(1)
| エトセトラ
「みんな」と書くところ、
間違っているような。
他にもありそう。
ご容赦ください。