2017年07月15日

余波2

 私が朝利用しているのは通勤会則です。
乗車する車両の優先席は進行方向に向いた二人かけです。
ドアと席の間に手すりが付いています。
優先席に座るには手すりに沿って進み、
手すりがなくなったら向きを変えます。
優先席の横の通路の反対側にはトイレがあります。

 それは冬のある日でした。
いつものように電車に乗りました。
席が空いているか探しながら車内を進んでいると、空席があると女性が声をかけ
てきました。
女性が案内してくれたのが私が乗車したドアの側の二人がけの優先席でした。

そんな日が何日か続きました。
私は彼女に感謝しつつ、手すりに人が捕まったり寄りかかっているなど席の構造
上落ち着けないことと、毎日のことでだんだん気が重くなっていました。

 ある日、女性が優先席に先に座っている人を立たせて私を案内しました。
私が座っていた人に申し訳ないと言うと、彼女は彼らは若者だからと言いました。
私はそこまでされなければならない人間なのか?
一人の社会人として扱われていない感覚、惨めさを感じて辛くなりました。
私がその優先席に座っていると多くの人達が安堵する空気を感じていますた。
どう言葉にすれば良いか分からず、おりのように貯まった思いを抱えて1ヶ月以
上経ちました。

 そんな惨めな思いをするくらいなら20分くらいだし、立って行こう!
決心してから優先席と対角線にあるドア横に立つことにしました。
優先席に他の人から案内されました。
何度かお断りしましたが数回座りました。
暖かくなった頃でトイレの匂いが気になりだしました。
あ!これ良い口実!
次の日から席に案内されそうになると、
「トイレの匂いで気分が悪くなるので…」と言うようにしました。
最初に案内した女性にもその話をしました。

 それから半月程して私が立つことが定着してから、以前のように車内を移動し
て別の場所に行くようにしました。
その場所で立ったり、
「どうぞ」と席を譲っていただいたり、
「ここ空いてるよ。」と教えていただいたり。
ドア横にいるのですが、下車時に側が空席なったと知らせて下りていく人が嬉し
いです。

 「声かけキャンペーン」
声かけていただかないと見えない私には分かりません。
目の前に立ってもじもじされていて気づかないことがあります。

 「百聞は一見に如かず」
「一目瞭然」と言います。
見えることはすばらしいです。
けれど、人は全てを見ていません。
脳の働きだそうです。
見えない私は聞いたり風を感じたりして把握しています。
私なりの感覚を持っています。
見えないとエスカレーターに乗れないのでは?
階段よりエレベーターの方が良いのでは?
など疑問はたくさんあるでしょう。
どんどん聞いていただけると助かります。
差し迫った危険があるときははっきり伝えていただきたいです。
もし手伝いを断られたら、ああ、この人自分なりにやりたいんだなと理解し、
「良い旅を…」くらいな気分で送り出してくださるとありがたいです。
posted by 風船 at 11:25| Comment(0) | エトセトラ